齋藤有希子

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もともと建築を学んでいた当時、空間を作るということ、そしてそれは決して一人の力だけではなし得ないということに自分自身が向いているのかどうかという疑問をもっていました。0から10まですべて責任を持って一人で仕事をしたい。そちらのほうが、自分には向いているのではないかと漠然と考えていたときに陶芸と出会いました。
まさにそれは運命的な出会いであり、もともと「土」「遺跡」「風化」といった建築でも「土臭いもの」に惹かれていた理由を見つけたような気がしました。ものを生み出す以上責任がそこには生まれると思います。その責任を0から10まですべてにおいて身をとおじて作りだすことができる。またうつわの場合、つくりあげた作品で完成するのではなく、さらに「作品を育てる」という工程があると思います。
それは、つくり手から持ち主にかわり、そこでどのように使われていくかで、また風合いが変わっていく。どこか、建築にも共通する部分があるとおもいますが、陶芸を通じて「つくる責任」が追及できればと思っています。

 
 
 
 素朴で、シンプルなうつわを制作している
齋藤有希子さん。とてもきれいなお姉さん、
という印象を受けますが、作品はどこか男らしさ
もある、かっこいいうつわ。
元々は建築を勉強していましたが、留学先で、
陶芸との運命的な出会いが合ったとのこと。
そんな陶芸との出会いやうつわに対する思いなど
を語る齋藤さんは、目がキラキラと輝いています。
まさに天職。なんて素敵なんでしょ。
方向転換をしてから、わずか3年ちょっと。
ストイックに作陶してきたことが伺えます。
まだ、窯を開いたばかりですが、探究心の強い方
なので、これからどんどん飛躍していくでしょう。

 
                              from FABO.